Web界隈ではアニメーションといえばFlash(現Animate CC)だった時代がありまして、オサレなサイトはとにかくフルスクリーンFlashでした。僕も衝撃を覚え、こんなの作りたい!と思ってFlash2とか3あたりから弄りだしたような気がします。それはもー楽しかったけど、Flash5辺りからはもうActionScriptありきな感じになってきて挫折と言うかコードを弄りたくてやってる訳じゃないんだけどなぁ、と。。

流行りに流されて広告媒体からWebへ、そして携帯へ…

DTP上がりで当然コードを見ると目をつむりたくなる人種なこともありWebへ行ってからはコーディングは出来る限り避けてきました(笑)
携帯に搭載されたFlashliteなるモノは当時のテキスト装飾やちょっとしたGIFアニメを駆使しながらレイアウト的制約の中で試行錯誤作していた状況にビジュアル的な自由をもたらしてくれました。たいしたActionScriptも使えない代物だったけどデザイン・演出といった所に注力することができた。
待受けやら着せ替えやらページ内Flashやフルフラッシュ等々、しこたま作ったなぁ。。100kとの戦いである。しかしそんな時代も長くは続かず。今思えば携帯時代終期のソーシャルゲーム革命が黄金時代だったように思うなぁ、売上的にも。僕もそこに居合わせたばっかりに、フラッシャー(死語)を名乗ることが出来ておりました。
基本ポチポチゲー故、射幸心しかり演出もそれなりに重要で1コンテンツで更新含め沢山のFlashを作る事に。 演出はコンテンツ毎に必要だったこともあり 、この時代が一番量産した気がする。

そしてこの時代に勢いだけのスタートアップ会社が沢山立ち上がり、そして、沢山消えていった。個人でGREEやMobageのコンテンツをリリースする事ができなかったばかりに。まぁ、僕もその消えていった星の1つではあるのだが。

大きな花火を打ち上げた携帯ソシャゲ時代もスマホ (というかAppleStore / GooglePlay) 到来で様変わり。

Web屋がゲーム風なロジックで勝ち取った工程式が根本から覆され、手のひらでちゃんとしたゲームが出来るようになると、徐々にコンシューマー系の勢力に押され対等に戦えるよう組織再編を余儀なくされ、人員も色々と淘汰されたことでしょう…基本無料とガチャという収益モデルだけが脈々と受け継がれているが。

今までやってきた演出周り中心のFlashアニメーション業務の終了である…!

それでも初期の頃はCreateJS等、ツールとしてFlashを使ってどうにかアプリやブラウザゲームに組み込んで演出面を担保する措置が採られてきた。
オーサリングツールとして優秀なFlashなだけに未だにコンテンツ内の演出などで使っている所もあるのではないだろうか。

個人的にその頃すでに自営となっていたため、Flashでは食えないわーと。数少ないスマホブラウザゲームやFlashが現役で頑張ってるPCブラウザゲーム辺りをさまよっていまいた。

演出やアニメーション制作の新たな時代

時代の波に押され、付き合いのある企業も新規参入を目論み手探りでアプリを作っているなか、「キャラを動かして欲しい」「エフェクト出来ませんか?」などと言われることが増え始め、SpriteStudioを使ってモーション・エフェクトの制作をする事に。
やっぱタイムラインは良い。当時はまだパーティクル機能が搭載されていなかったけど、ゲーム開発でこういうFlashライクなツールはありがたいなー嬉しいなー楽しいなーと。これはなんかFlash3辺りを弄ってた頃を思い出すなーと。

ネイティブアプリがUnityやCocos等で作られるようになり、対応しているモーション系ツールの需要も高まり、気がつけば、「live2d出来ますか?」「SpriteStudio出来ますか?」「mayaは使えますか?」「AfterEffect使えますか?」「Spine触ったことありますか?」みたいな感じに。さらばFlashって感じだ・・・

3DなんてLightwaveしか触ったことねーよ!(笑)生きていけるんかな・・と不安でいっぱいだけどまぁ何やってたって不安でいっぱいだろうから置いといて、SpriteStudioを触った後、Spineを触る機会をたまたま得る事に。

すぱいん?

ファーストインプレッションでこれは肌に合うな、と。
メッシュ(Mesh)が使える数少ないツールで組込みも容易ということもあり導入に至ったわけだが、メッシュ以外にも、SpriteStudioよりモーション付けが遥かにたのしかった気がする。ツール自体の垢抜けてる感とか、サンプルのクオリティとか、制作意欲を掻き立ててくれる感じだった。個人的に。

Spineとは、パーツ分けした2D画像をボーンで繋ぎタイムラインでモーションを作れる素晴らしいアニメーションの為の素晴らしい2Dスプライトアニメーションツール。

  • メッシュを使い画像を自由に変形することが出来る。
  • キャラクターに限らず演出的なアニメーションも作る事ができる。
  • 組込みが容易でそれなりに使われている。
  • 2017年1月現在、パーティクル機能は無い。たぶんしばらく無い。
  • 画像を加算したり出来る。
  • バージョンがどんどん上がって機能がどんどん追加されてる。

そんなこんなでモーションやエフェクト、演出などを作るため日々余力のある限りSpineと戯れている。

その中で気づいた事やメモなどを忘れないように残していこうと思います。
基本的にはSpineでのモーション付けに関するアレコレを書こうかと思いますが、技術的スキルの習得はとても容易なツールなので使い方を知るという意味ではそこまで必要性がなく、書くことも少ないような気がします。
きっと、そんな理由も関係して書籍や情報が少ないのではないかと。

どちらかと言うとUnity等での扱いかたとかの情報が欲しいですよね。

僕の畑ではないですが。